創業以来、換気口の開発・製造を通じて、建築物における快適な環境づくりに貢献してきた株式会社シルファー。「換気環境の向上」を第一に、業界のリーディングカンパニーとして成長を続けてきました。
事業環境の変化に伴い、新たな課題となっていたのが、人材採用でした。社内に採用の専門担当者がいない中、理想の人材像と応募者とのマッチングに苦心していました。この状況を改善するため、弊社サービス(あたりまえリクルーティング)を導入することを決断されました。
今回は代表取締役社長の川口 聡様と、専務取締役の川口明子様に、あたりまえリクルーティングの導入背景や、マニュアル化できない業務における人材採用の難しさ、そして今後の展望についてお話を伺いました。
まずは御社の事業内容について教えていただけますでしょうか。
当社は換気口の専門メーカー的販売会社として、建物における最適な換気環境の実現に取り組んでいます。品質にこだわった製品開発はもちろんですが、それだけでなく、適切な製品選定や換気設計のサポート、さらには性能の可視化や設置後の検証まで、幅広いサービスを提供しています。
採用活動では、どのような課題を感じていらっしゃいましたか?
当社の場合、大量採用を目指しているわけではなくて、事務職2~3名、横浜の営業職2~3名、大阪の営業職1名といったような具体的な補充人数を定めての採用活動でした。応募自体は来ているんですが、なかなか内定、そして入社まで結びつかないというのが大きな課題でしたね。
また、私自身が休職することになり、採用業務を任せられる人材が必要だったことも課題でした。さらに、事務職の方が産休に入られることになり、その代わりの方も探さなければならない。そういった状況が重なっていたんです。
特に営業職については、時代の変化に伴って今までのやり方では通用しなくなってきていて、新しい視点や手法を持った人材が必要だと感じていました。
採用活動での具体的なアプローチについて、どのようにお考えでしたか?
求人票の表現には特に気を使っていたんです。「誰でもできる簡単な仕事です」といった表現は、意図的に避けていました。というのも、私一人で対応している関係で、数多くの応募を集めることよりも、本当に必要としている方との出会いを大切にしたかったからです。
応募自体は継続的にいただいていたのですが、やはり面接まで進んでみると、こちらの求めている方向性とは違うケースも少なくありませんでした。
応募者の方々を見極める際に、特に難しさを感じた点はありますか?
まず応募時の書類を見る段階で、レジュメの書き方は人によって本当に違いがあるんです。情報量も様々で、書類だけではその方の本質が分かりづらい。だからこそ、実際にお会いしてお話を聞かせていただくことを大切にしていました。
ただ、一緒に働いてみないと分からないことって、どうしても出てきてしまうんです。特に当社の場合、マニュアル化が難しい業務も多くて。そういった対応力は、面接だけではなかなか見極められないというジレンマがありましたね。
マニュアルがあるからといって、考えなくていいわけではありません。むしろ、基本的な部分はマニュアル化されているからこそ、その先の付加価値を生み出すための考える力や行動力が大切になってくるんです。
あたりまえリクルーティングの導入を決めたきっかけを教えていただけますか?
最初は別のリクルーティングサービスを使っていたんです。特に営業職の採用からスタートして、後から事務職の募集も追加したのですが、なかなか思うような成果が出ませんでした。
事務職については、以前は求人広告で採用できた経験があったので、もう一度求人広告を出してみようと考えていたんです。その時に、以前からお付き合いのあった代理店さんから御社をご紹介いただきました。
決め手になったのは熊野社長との出会いですね。私自身、総務や労務、法務といったさまざまな業務を担当していて、採用活動に十分な時間が取れない状況でした。そんな中で、採用業務を全面的にお任せできるという点に魅力を感じました。
川口社長による製品説明
導入後は、具体的にどのような取り組みをされましたか?
大きく分けて3つの施策を行いました。まず1つ目は求人広告の選定と掲載です。女の転職やエン転職、それからIndeed PLUSdodaダイレクトを使って、営業職と事務職の募集を行いました。
2つ目は面接代行です。御社に一次面接をやっていただいて、当社が求めているような人材を選んでいただきました。面接の結果を私たちがフィードバックして、そこから更に私たちの希望に近い方を紹介していただくという流れを作ることができました。
3つ目は求人原稿の作成サポートです。当社の魅力や、どんな人材を求めているのかをうまく表現する原稿作りにご協力いただきました。
導入後の手応えはいかがですか?
応募数自体は十分いただいているんですが、ご支援をお願いしてから2か月ですが、まだ内定や入社には至っていないというのが正直なところです。
当社は特別な経験や技能を求めているわけではないんですが、その想いを求人票でうまく表現するのが難しいと感じており、まだまだ改善の余地があると思っています。
組織の課題について、もう少し具体的に教えていただけますでしょうか?
現在の営業体制を見ていると、今までやってきた定型的な営業活動を継続することで精一杯なんです。新しいことにチャレンジするための人員的な余裕がないというか…。新しいことをやってみたい、という発想や意欲を持った方に入っていただきたいんです。
というのも、既存の社員だけでは、新しい課題に対して答えを出せる人がなかなかいないのが現状なんです。そこを突破していくような方を、少しずつでも増やしていければと考えています。
言われた仕事をこなすだけでなく、広い視野を持って自分で考え、主体的に動ける人材に育ってほしいと思っています。そのためにも、そういった意識を持った方との出会いが必要だと感じています。
これからの展望について教えていただけますか?
私たちにとって「入社」はゴールではなくて、あくまでもスタートなんです。一緒に成長していける仲間との出会いを大切にしたいと考えています。
1~3名ずつでも、突破力のある方を採用していければと考えています。一度に大きく変えるのではなく、着実に良い方向に向かっていければと思います。
最後に一言お願いします!
採用活動は、会社の未来を作る大切な取り組みだと思っています。特に当社のような専門性の高い分野では、技術力はもちろん、成長意欲や主体性を持った人材との出会いが重要です。
今回のあたりまえリクルーティングの導入は、単なる採用支援以上の意味があると感じています。専門家の視点をお借りしながら、より良い採用活動を実現していければと思います。今後ともよろしくお願いします。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
御社の採用における成長をこれからも全力でサポートさせていただきます。換気環境の向上という重要な社会的使命の実現に向けて、人材採用の面からしっかりとご支援させていただければと思います!
弊社作成 採用ピッチ
まとめ
「たくさんの応募を集める」から「本当に必要な人材との出会いを大切にする」へ。その転換は、採用活動の本質に立ち返ることから始まりました。
特に印象的だったのは、川口専務が「入社はゴールではなく、スタートである」という考えを大切にされている点です。このように企業様の理念に寄り添いながら二人三脚で進んでいけることこそ、私たちの考える理想的なサポートのあり方です。
創業から30年以上の実績を重ねてこられた株式会社シルファー様が、新しい仲間を迎えてさらに発展されることを願っています。「マニュアル以上の価値を生み出せる人材との出会い」を目指す企業様に、この事例が一つの希望となれば幸いです。
会社概要
会社名 | 株式会社シルファー |
所在地 | 〒223-0057 横浜市港北区新羽町964-20 |
事業内容 | 製造業(換気口の販売・開発) |
従業員数 | 19名 |
取材にご協力いただいた方 | 川口専務 |