目次
調査の目的
デジタルネイティブ世代という言葉も生まれるほど情報化社会が進んだ現代において、企業が採用活動において、HPやSNSなどを含めたブランディングに力を入れていく事の重要性が説かれるようになって久しいが、転職時に「第二新卒」と呼ばれる彼ら彼女らが、企業の情報をどのように収集し、どのような項目を重点的に見ているのかを探った。
企業が採用活動進める中で、プロモーションに対して予算を投下するにも限度があるため、その優先順位をつけ、効果的に採用を成功させていく事にお役立ていただきたい。
調査対象者概要
【性別】男女
【年齢】25歳~29際
【居住地】東京、大阪、愛知、福岡
【職業】会社員
【世帯年収】600万以下
【サンプル数】200
【調査方法】インターネット調査
【実施年月日】2024年11月12日
監修者
株式会社Revive代表
熊野拓人
法人向けにインフラ系商材の電話営業を行い、キャリア内で全国売上No.1の販売代理店において新人賞を3ヶ月で獲得。営業人材の育成、営業業務の代行を主軸に2021年株式会社Reviveを設立。2年で計100名以上の営業組織を構築し、50社以上の営業プロジェクトに携わる。後に動画やWebにおけるクリエイティブの制作から採用支援サービスを開始。現在では採用計画の立案から、一次面接の代行までを請け負う総合的な採用支援活動を行い、中小企業を中心に約50社以上を採用成功に導く。
株式会社Revive代表
熊野拓人
法人向けにインフラ系商材の電話営業を行い、キャリア内で全国売上No.1の販売代理店において新人賞を3ヶ月で獲得。営業人材の育成、営業業務の代行を主軸に2021年株式会社Reviveを設立。2年で計100名以上の営業組織を構築し、50社以上の営業プロジェクトに携わる。後に動画やWebにおけるクリエイティブの制作から採用支援サービスを開始。現在では採用計画の立案から、一次面接の代行までを請け負う総合的な採用支援活動を行い、中小企業を中心に約50社以上を採用成功に導く。
調査結果サマリー
転職時の情報収集は求人媒体をメインに活用。
企業のXやInstagramなどのSNSメディアよりも、口コミサイトを重視していることが判明。
企業HPの情報と同じくらい口コミサイトの情報を活用している事から、企業側の情報だけでなく、実際に転職したユーザーの声を聞きたいという所謂「広告疲れ」のような状況が発生している。
企業HP(採用サイト)においては、約半数のユーザーが「質問したい事があったが、面談するまでもなく応募を躊躇」という事から、企業HP(採用サイト)においてはチャットボットの導入や情報網羅性が求められると言えるだろう。
調査結果詳細
Q1 転職を経験されたことがありますか?も重要な要素と感じるものはどれ?
- 転職経験がある:47%
- 転職経験がない:53%
コメント
25歳~29歳の約半分が転職経験ありと回答。
新卒の3年以内の離職率が約3割というデータもあるが、30歳になる前に会社を去る確率が半数となると、そもそも企業もそれを前提の採用が求められるだろう。
そもそも、「社員の教育は必要なのか?」という議論にも発展しそうだ。
昨今騒がれている、DX化や組織におけるシステム化はこういった背景が強いだろう。
Q2 転職活動時に企業の情報を得るために活用したもの教えてください(複数回答可)
- 登録型の求人サイト(例:リクナビ、マイナビ):53.19%
- 検索型の求人サイト(例:インディード、求人ボックス):35.11%
- 企業のHP(採用サイト):17.02%
- X(旧Twitter):11.70%
- インスタグラム:3.19%
- 展示会やイベント:8.51%
- ミートアップや企業主催の交流会:5.32%
- ブログ記事や記事コラム:5.32%
- 口コミサイト(例:OpenWorkや転職会議):15.96%
- インターネット掲示板(例:2ちゃんねる、5ちゃんねる):7.45%
- その他:19.15%
コメント
筆頭はやはり、登録型の大手求人サイト。
次いでインディードや求人ボックスと言った「検索エンジン型」の求人サイトとなるため、基本的には求人サイトで認知を獲得していく形式は従来の採用方式と同様に有効と言えるだろう。
採用強化の手法の中で昨今話題のInstagramは注目度が低く、口コミサイトやインターネット掲示板の活用が上回る結果となった。
展示会やブログコンテンツ、ミートアップと言った企業主体のイベントよりも、X(旧Twitter)、口コミ、インターネット掲示板と言った、企業側でないユーザーの声が届くメディアの活用がされている事は興味深く、より自身(求職者)に近いユーザーの声を求めているという事が見受けられるだろう。
Q3 転職活動時に面接へ応募した企業の数は?
- 1社~3社:46.81%
- 4社~6社:20.21%
- 7社~10社:13.83%
- 10社~15社:11.70%
- 20社くらい:3.19%
- 覚えてないくらいたくさん:4.26%
コメント
転職活動時に「1社~3社」へ応募する求職者が最も多く、全体の46.81%を占めていることがわかる。
1社 ~3社と回答した女性の割合は全体の53%、対して男性の割合は32%
4社~6社の割合は男性が29%に対し女性17%
そこから先も、男性の方が面接に応募している数が多い傾向にあることが分かる。
男女の傾向をこの調査で言い切るにはN数が足りない気もするが、一つの傾向として念頭においておいても良いかもしれない。
調査によっては、平均応募者数は15社とも20社とも言えるというデータもあったりするが、本調査では6社以内の応募が全体の65%を占める割合となった。
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ここから先、Q1で転職経験あり、Q3にて転職時に情報を得るために活用したものにて企業のHP(採用サイト)と回答したユーザーに限定された回答となるため、十分なサンプル数と呼べないものとなります。(N値=16)
あくまでも参考程度のデータとしてご活用ください。
※別途調査を実施予定
Q4 転職活動時に企業の採用ページで重点的に見る情報は何ですか?(複数回答可)
- 仕事内容の詳細- 実際にどのような業務を担当するのか、1日の流れやプロジェクト内容について。:43.75%
- 給与・福利厚生-基本給、賞与、昇給制度、休日、休暇、保険など、働いた後の給料や制度に関する情報。:93.75%
- キャリアパスや研修制度- 入社後のキャリアアップの機会や、研修制度、自己成長のための支援体制について。:43.75%
- 企業文化と職場の雰囲気- 職場環境や企業の価値観、チームの雰囲気がわかる情報。:43.75%
- ワークライフバランス- 労働時間、フレックス制度の付与、リモートワークの可能性など、働き方に関する情報。:43.75%
- 社員の声やインタビュー- 実際に働く社員のインタビューや体験談、仕事や会社に対する思いを知ることができる情報。:37.50%
- 採用プロセス- 応募から入社までの流れや、面接回数、選考についての情報。:25%
- 勤務地とオフィスの設備- 勤務場所やオフィスの写真、設備、カフェや休憩スペースの有無など、働く環境に関する情報。:31.25%
- その他:0%
Q5 企業HP(採用サイト)を見たのちに、その会社に実際に応募しなかった理由はなんですか?(複数回答可)
- 採用サイトのデザインが古いと感じた- 採用ページのデザインが時代遅れで、会社のイメージが良くなかった。:18.75%
- サイトの情報が見つけにくい、使いにくかった- 必要な情報が見つかりにくい、採用ページを見ても実態がよくわからなかった。:43.75%
- 仕事内容が期待と違った- 実際の仕事内容や業務内容が、自分の希望やスキルと合わなかった。:56.25%
- 給与や福利厚生が十分に示されていなかった- 給与や福利厚生の情報が明確ではなく、当面に不安を感じました。:56.25%
- 社内の雰囲気が自分に合わないと感じた- 採用ページから感じた 職場の雰囲気や企業文化が、自分の価値観や働き方と合わなかった。:37.50%
- ワークライフバランスに不安があった- 残業時間や休暇制度についての情報がなく、働き方に不安を感じた。:31.25%
- キャリアパスや成長機会が不明確だった- 自分の成長やキャリアアップに関する情報が少なく、将来性を感じられなかった。:31.25%
- 採用ページの写真や動画が欠けていた- 実際の職場の様子がわからず、現場のイメージがつかめなかった。:12.50%
- 勤務地が希望と合わなかった- 勤務地や転勤の可能性が自分の希望と合わなかった。:6.25%
- 求めるやスキル経験が自分と合わなかった- 自分のスキルや経験が応募条件に満たさないと感じた。:12.50%
- 安定的に働ける環境ではないと感じた-離職率や企業規模などが不安で、長く安定して働ける職場かどうか不安を感じた。:12.50%
- その他:0%
Q6 採用サイトを見た際に質問したいことがあったが、カジュアル面談をするほどではないと思い、応募をやめた経験はありますか?
- はい、質問したいことがあったが、わざわざ面談をするのはためらったので応募を控えた:50%
- いいえ、質問したいことがあったが、それを理由に応募を控えたことはない:25%
- いいえ、気になったことがあればとりあえず応募したので関係ないです:25%
- いいえ、企業のHPから直接問い合わせを送りました:0%
弊社の見解
本調査における重要な項目は、Q2の「転職活動時に企業の情報を得るために活用したもの」だと思います。
採用手法においてSNSの活用やブログコンテンツの充実、ミートアップや展示会への出店など、様々な手段が存在していますが、現状一番注力すべき点は、まぎれもなく「求人広告」であると言えます。
口コミサイトや2チャンネルなどの掲示板の活用も確かに数としては無視出来ないものとなっていますが、ここに関しては求人広告の最適化を行ったうえでの+αの要素として必要になって来る存在になりますので、まずはどれだけ認知を取って行けるのか?
ひいては、適切な採用予算を確保した上で採用活動に望むことが出来ているか?が企業の考えるべきポイントとなるでしょう。
あたりまえリクルーティングでは、マーケティングファネルにおける認知の獲得から、意思決定までの導線を重視しており、その点でもやはり「まずは認知を取る」。そのうえで取りこぼしの無いように内部の仕組み(人事ポリシーや職場環境)を整える。
そこまでやり切ったうえで、他の手段を検討していく事が重要だと考えております。
参考
今回ご回答いただいた方の情報まとめ
株式会社Reviveについて
株式会社Reviveでは「誰もが粋がる心躍る世界へ」を理念に掲げ、企業の採用、販促活動を支援しています。
企業の形が多様化する昨今において、企業の強みをどこに置き、どのようにそれを打ち出すのか?社会が求めているものは何か?を様々な視点から検討し、共に汗を流しながら支援します。
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