HR Report

若手世代のワークライフバランスに関する意識調査レポート

調査の目的

近年よく聞くようになった「ワークライフバランス」という言葉。
数年前までは存在しなかった概念だが、ここ数年の採用活動ではこのワードを頻繁に聞くようになったと思う。

しかし、ここで生まれるのが世代間ギャップにおける言葉の意味の履き違え。
企業の人事担当者が考えている「ワークライフバランス」と実際に獲得したい若手世代の思う「ワークライフバランス」というものに乖離が生まれているのではないだろうか?という疑問から本調査を実施した。

調査対象者概要

【性別】男女

【年齢】20歳~39歳

【居住地】全国

【職業】会社員(正社員)、会社員(契約・派遣社員)、経営者・役員、公務員(教職員を除く)、自営業、自由業、医師・医療関係者、専業主婦、パート・アルバイト、無職

【サンプル数】100

【調査方法】インターネット調査

【実施年月日】2024年3月25日~2024年3月26日

監修者

株式会社Revive代表
熊野拓人

法人向けにインフラ系商材の電話営業を行い、キャリア内で全国売上No.1の販売代理店において新人賞を3ヶ月で獲得。営業人材の育成、営業業務の代行を主軸に2021年株式会社Reviveを設立。2年で計100名以上の営業組織を構築し、50社以上の営業プロジェクトに携わる。後に動画やWebにおけるクリエイティブの制作から採用支援サービスを開始。現在では採用計画の立案から、一次面接の代行までを請け負う総合的な採用支援活動を行い、中小企業を中心に約50社以上を採用成功に導く。

株式会社Revive代表
熊野拓人

法人向けにインフラ系商材の電話営業を行い、キャリア内で全国売上No.1の販売代理店において新人賞を3ヶ月で獲得。営業人材の育成、営業業務の代行を主軸に2021年株式会社Reviveを設立。2年で計100名以上の営業組織を構築し、50社以上の営業プロジェクトに携わる。後に動画やWebにおけるクリエイティブの制作から採用支援サービスを開始。現在では採用計画の立案から、一次面接の代行までを請け負う総合的な採用支援活動を行い、中小企業を中心に約50社以上を採用成功に導く。

調査結果サマリー

 企業は「見える化」と「環境整備」が鍵

調査結果から、ワークライフバランスを整えて採用強化を図る際に重要な事は、イノベーションを産むイベントや企業独自の制度よりも「労働時間」や「休暇日数」などの情報を見える化すること、そして、社員が自らワークライフバランスを実現できる環境を整えることであると言えるだろう。

福利厚生や企業イベントを考えるよりも先に、シンプルに休暇や残業時間等の労働環境の整備が必要で、「休みが欲しい=趣味や友人との時間の確保」ではなく、「心身の健康」を意識していることを、企業経営者や人事責任者は把握するべきである。

物に溢れた世代に生まれた現在の20代30代は、自己実現や心身の健康でなど、物やお金ではなく、自分らしさ=アイデンティティを大切にしている傾向が強い事を把握することが現在の採用では重要であると言えるだろう。

調査結果詳細

以下、本調査における数値のグラフと当社による見解である。
集計データはDL可能になっているので、更に気になる方はお問合せ欄よりお問い合わせいただければ、エクセルの集計データをメールにて配信。

Q1 ワークライフバランスと聞いて思い浮かべる事は何ですか?

  • 仕事とプライベートがわかれている事:45%
  • 趣味や家族との時間を大切に出来る事:23%
  • 健康を守りながら働ける事:14%
  • ストレスなく仕事を進められる環境:7%
  • その他:11%

コメント
仕事とプライベートが別れている事=ワークライフバランスという回答がダントツの1位。
業務時間以外でのメールやLINEはワークライフバランスが取れていない!?

Q2 企業が「ワークライフバランスを大切にしています」と言っている時、どんな取り組みを期待しますか?(複数回答可)?

  • 柔軟な勤務時間や在宅勤務のオプション:31票
  • 有給休暇の取得を推奨する文化:41票
  • 趣味や家族サービスのサポート制度:17票
  • 従業員の健康管理プログラム:18票
  • 社内でのウェルネス活動やリラクゼーションイベント:11票
  • キャリアと家庭生活の両立支援(子育て支援プログラムや介護休暇制度など):24票
  • 労働時間の厳守と残業の抑制:45票
  • 社員同士の交流を促すイベントやプログラム:11票
  • その他:13票

コメント
単純に休みや残業時間が少ないことが、ワークライフバランスの充実への近道!?
有給休暇推奨と労働時間厳守を行うだけでで全体の半数近くがワークライフバランスへの取り組みで満足することが判明!

逆にウィルネスイベントや交流プログラムを積極的に行っている企業は、思っているほど効果が得られていない可能性も!?

男女別の回答比率を比較しても大きな数値の開きは無し。

Q3 ワークライフバランスが整っていることが、なぜ大事だと思いますか?

  • ストレスが減って健康に良いから:32%
  • 仕事の生産性やクリエイティビティが上がるから:18%
  • 長期的にキャリアを続けられるから:14%
  • 家族や友人との関係が良好に保てるから:11%
  • その他:6%
  • ワークライフバランスを大事だと思わない:19%

コメント
健康志向が高まっていることが事実として判明。
長期的にキャリアを続けていけるからという理由も健康意識からの回答増が予想される。

趣味や家族との時間を大切にしたいからという回答はむしろ少数派で、自分自身の健康やストレス性を重視する傾向が強まっているため、健康福祉に関する福利厚生を取り入れてみるのは従業員満足度に直結する可能性大。

Q4 仕事を選ぶとき、ワークライフバランスが整っているかどうかをどうやって判断しますか?

  • 具体的な労働時間 – 実際の労働時間や残業の有無、フレックスタイム制度の利用状況など、日々の勤務時間に関する具体的な情報:52票
  • 休暇制度の詳細 – 年間休日数、有給休暇の取得率、育児・介護休暇など、休暇制度の充実度:42票
  • 在宅勤務の実施状況 – リモートワークの可否、在宅勤務の頻度や条件など、柔軟な働き方ができる環境か:26票
  • 社員の声や体験談 – 実際に働いている社員や過去に働いていた人の声、ワークライフバランスに関する体験談を:24票
  • 社内支援制度 – 社員の健康やウェルビーイングをサポートするための制度や活動(メンタルヘルスサポート、健康診断、フィットネスクラブ補助など)の有無:22票
  • 労働環境の写真やビデオ – オフィスの様子や職場の雰囲気が分かる写真、ビデオ:12票
  • キャリア開発支援 – スキルアップやキャリアアップのための研修制度、資格取得支援など、個人の成長を促進するための支援が整っているか:20票
  • その他:13票

コメント
見ているポイントの1位2位はやはり休日や労働時間に関する項目。オフィス環境や労働環境の移した採用サイトや動画を予算を使って作成するよりも先に、労働環境の見直しや、公開といった、『人事ポリシー』の確率が重要と言えるだろう。

Q5 職場の上司からの電話を定時が18時だとして、何時までなら気兼ねなく出ますか?

  • 17時50分:16%
  • 18時:20%
  • 18時半:16%
  • 19時:17%
  • 19時半:5%
  • 20時:6%
  • 20時半:3%
  • 21時:4%
  • それ以降も:13%

コメント
全体の36%が定時を過ぎた後の電話をワークライフバランスが崩れる要因と回答。
逆に21時以降も上司からの電話を気兼ねなく出ると回答が集まるのは喜ぶべき事だろうか?

番外編Q5-2 職場からの電話に気兼ねなく出る割合に年代は影響しているのだろうか?

コメント
20代よりも30代の方が定時後の上司からの電話にも対応するイメージがあり、こちらのデータを集計してみたが、21時以降も電話に対応すると回答した人の割合は20代の方が30代よりも多く、仮説が外れる形となった。

定時直後の電話までを対応する割合も20代と比較すると30代の方が多く、20代の方が業務後の電話にも気兼ねなく対応していると言えるかもしれない。

しかし、こちらのデータで「30代よりも20代の方が業務時間外の仕事に対してネガティブな印象を持っていない」断定するにはには各時間での回答サンプル数が足りない気もするので、今後の調査でより正確なデータを取れたらと考えている。

株式会社Reviveについて

株式会社Reviveでは「誰もが粋がる心躍る世界へ」を理念に掲げ、企業の採用、販促活動を支援しています。

企業の形が多様化する昨今において、企業の強みをどこに置き、どのようにそれを打ち出すのか?社会が求めているものは何か?を様々な視点から検討し、共に汗を流しながら支援します。

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